幸せな結末

とても良い音楽を聴いて、なんて良い曲なんだと、聴きながらすごくドキドキして、幸せな気分のままうとうと寝てしまった。曲が終わったまま、しんとした空気に気付いて目が覚めて、強い孤独感に襲われながらも妙に落ち着いた、不思議な気持ちになった。このまま誰にも気付かれず静かに死んでしまいたいと思った。本当にそう思ったし、あまりにも自然にそう思ったことに自分で驚いた。ふと、数年前自殺した友人のことを思い出す。彼は最後の夜、どんな気持ちで幕を下ろしたのだろう。何か絶望を抱えこんでいたのだろうか。もしかしたら、あらゆる事が吹っ切れて、幸せな気分で、このまま終わりたいと思っていたのかも知れないよな。まあ、しばらく疎遠な状態での別れだったから、最期まで彼の近くにいた人には、勝手な想像をするな、勝手に自分の気分と重ねてんじゃねーよと怒られるかも知れない
から程々にしないといけない。


……書きながら本当に勝手な妄想をしてしまったと反省している。俺が死にたいと思ったのは、幸せな時間と、幸せな気分と、そうじゃない日常のギャップに、眠りから覚めてふと妙に冷静になった瞬間に、逃げ出したくなっただけなんだろうな。
でももう本当に、もういいよな、とはつくづく思う毎日である。くだらない事ばかりでうんざりするし、それが自分に降りかかって、こなくそ!と悔しい気持ちが逆に自分を生かすバネになったりもして、忙しい奴だよなぁ。多分仕事と職場が自分に合ってない、単純にそれだけがヘラってしまう原因だと思うので、早く抜け出さないと。